エイジマンの家の近所にはコンビニは「ローソン」しかない。
だから「コンビニ=ローソン」なんだけど、PB商品のパッケージがリニューアルされていた。
それがネットで話題になってたので、エイジマンの意見を書いてみる。
ローソンを日常的に使っている人間の意見です。
基本的に批判になります。
コーヒーとほうじ茶を間違えて買っちゃったし!
納豆もひきわりと大粒まちがえて買っちゃたし!
パッケージがどれも一緒で、わかりづらいことこの上ない…
パッケージに統一感なんて不必要!視認性こそ命
ブランディングが大事だって、企業はパッケージのリニューアルを求めたがるじゃん?
「ブランディング=パッケージデザイン」じゃないからね。
本当に必要なのは提供する商品や生活者に対する、企業としての「理念」。
理念がしっかりしていたら、企業のブランディングは自然に達成される。
「ブランディング=理念(しっかりとした)」
その点がローソンはぶれてるんだと思うね。理念があるようで「ない」。
ユニフォームみたいに全部同じパッケージにすることがブランディングではないはず。
本当にベージュに統一したパッケージで良いんですか?
「カワイイ」ってツイッターで騒がれるのも一瞬。1週間も経つと関心は薄くなる。
時間が経てば、結局はパッケージの視認性の悪さが目立ってくる。
コントラストの低い色づかいで、視力に不安がある客にとっては優しくない。
エイジマンも今まで以上に、パッケージがわかりづらいという感想です。
そういうネガティブな印象を植え付けてしまったのは悪手!
客の商品に対するリテラシーは高くないんだから。
「上質な暮らし」を演出するインスタグラマーだけが利用してるわけじゃない。
コンビニ利用の実態は地方の高齢者や肉体労働者
周囲が畑しかない近所のローソンは、50歳以上のおじさん・おばさんの客が圧倒的に多い。
ロードサイド店舗にはダンプカーやコンテナ車を横付けした、タオルを頭に巻いたタフな肉体労働の人たちも多い。
その人たちにしてみたら、カワイイとかブランドとか「知らんがな」ですよ。
50歳を過ぎた人が迷うようなパッケージはダメでしょ?
視力の認知能力の問題で文字が読めず、中身がなんだかわからない…と迷わせる。
なんの商品なのかわからないから、店員に問い合わせる客は結構います。
ベタベタと他人がさわったパッケージが陳列される
みんな同じベージュのパッケージで何がなんだかわからない。
コーヒーだと思ったらほうじ茶を買っちゃったし…。
これね、エイジマンが間違えただけじゃなくて、誰かが手にとった商品を別の陳列に置いてるのよ。
つまり、手に取って目視で確認しないと何の商品かわからないってこと!
コーヒーの列にほうじ茶が紛れ込んでるのも、このため。
新型コロナウイルス問題で手を洗えって言われているご時世。
パッケージをベタベタさわって棚に戻す行為を誘発するデザインって最悪でしょ?
納豆も「大粒・小粒・ひきわり」ぜんぶ同じパッケージ。わかるか!
商品選びは秒!じっくり棚をながめたりしない
コンビニで商品買うとき、じっくり商品を選びますか?
多くの人は目的のものをサッと手に取りたいはず。
新しいベージュのパッケージだと、それができない。
「えっと…これはなんだっけ?」って選ぶのに時間がかかる、これがストレス。
はっきりいって、商品選びに迷いたくないんだよ。
パッケージがぜんぶ同じに見えるから、客も迷って商品棚にとどまるから「三密」になるし。
新型コロナウイルス問題の最中、買い物はササッと済ませたい。
店員も何をどこに並べて良いかわかっていないんじゃない?
いわば人生の「ムダな時間」を生んでいるわけです。
欲しい商品を探して「能動的に迷う」なら楽しいですが、「受動的に迷わされている」という状況になっているのです。神経衰弱!
企業の狙いを客に押し付ける姿勢は好ましくないと思います。
マチのほっとステーションなんて、ローソンに対して誰も思ってないでしょ?
「Lチキ・バスチー・悪魔のおにぎり」のローソン!
世間はジャンクなものが好きなんです。
ブランドを押し出したい企業側と、もっと利便性やワクワクを求めるユーザー。
その距離感を見誤った感じがします。
冷凍食品の棚は最悪!ドアがくもって見えない
冷凍食品が陳列される冷凍庫はドアを開閉するたびに、外気との寒暖差でガラスがくもる。
平置きの冷凍庫ならマシでしょうけれども。
水滴でくもったガラス越しで商品を選ぶのに、パッケージの色が全部ベージュだから区別がつかない。
くもった水滴のドアの向こう側にベージュのブロックが並んでいる。
他の客の迷惑になるから、ドアを開けたま商品を選ぶわけにもいかない。
一瞬ドアを開閉しただけで、冷凍庫のドアはくもるから!
そのうち誰かが商品が見えないからドアの水滴を手でぬぐうよ?それは嫌だな〜。
理想を追うか、現実を見るか?
エイジマンの予想は半年くらいで、またパッケージが変更・修正されると思います。
パッケージ変更の結果は、いずれ売上として「見える化」されるので、その結果しだいで合否が決まるでしょう。
もし売上が伸びるのであればエイジマンの敗北です、老害の見当違いだと思ってください。
老若男女が利用するコンビニです。
セブンイレブンやファミマと比較して、こういう路線を行くしか無い…という消極的選択に見えるんですよ。
王者を追いかける立場だから仕方がないか?
王者セブンイレブンは絶対にこういうブランディングはしない。ダサくても視認性が重要、わかりやすさが大事、商品の訴求力がすべて。
パッケージで商品の魅力を訴求しないのって、致命的だと思う。
人間は情報を食べてるんですよ?ベージュのパッケージで埋め尽くされた店内に興奮しますか?
汎用なパッケージで魅力を訴求できないから、地方の店で高齢の客が多い地域とか、店内はPOPだらけになりそう。
新パッケージが「無印っぽい」とか言われちゃう時点で、ローソンのブランディングは失敗している。
ローソンと無印良品は、企業の理念が違いますからね。
デザインオーダーの時点で絶対に「無印良品」の名前を出して依頼してるだろうしね。無印っぽくしたいローソン…、本当にそれで良いのか?
ノーペイン・ノーゲイン。
ローソンは変化のために視認性を捨て、高齢者の意見を無視したとしか思えない。
失敗をしなければ学ばないのが人間の常なので、がんばりましょう!